GO FOR KOGEI 2025
GO FOR KOGEI は、ものづくりが古くから受け継がれる北陸から、ジャンルにとらわれない新たな⼯芸の⾒⽅を発信するプロジェクトです。2020年のスタートからこれまで毎年開催し、地域の歴史・⾵⼟を体現する町並みや社寺を会場にした展覧会やイベントのほか、⼯芸を巡る今⽇的な課題と可能性について議論を深めるシンポジウムなどを展開してきました。既成概念にとらわれない豊かで広がりをもった姿を「KOGEI」という⾔葉とともに提⽰しながら、これからの⼯芸のあるべき「場」をさまざまな実践を通して作り出していきます。
今年度も高山健太郎(artness代表)がコ・キュレーターを務めました。
テーマ
GO FOR KOGEI 2025では、「⼯芸的なるもの」というテーマのもと、作家や職⼈が素材・技法と向き合う態度から⽣まれるさまざまな実践を通して、それらが作り出す多様な暮らしの姿を提案していきます。
⺠藝運動の主唱者として知られる柳宗悦(1889−1961年)は、論考「⼯芸的なるもの」*のなかで、⾞内アナウンスの抑揚や理髪師の鋏さばきを「⼯芸的なやり⽅」だと記し、⼈の⾏為あるいは態度にさえ⼯芸性を⾒出しました。柳にとって⼯芸的なものとは、個⼈の⾃由な表現というよりも、社会全体で共有される美意識や様式に基づいたものであり、そこに美や価値が宿ると考えていました。有形無形を問わず、ものごとを⼯芸的と捉えることができるならば、「⼯芸」は今⽇私たちが想定する以上に社会とつながり、広がりをもったものとして⽴ち現れてきます。
⼀⽅で、社会全体が、共有してきたものを失っていったとしたら、柳の提唱した「⼯芸的なるもの」という概念は通⽤するのでしょうか。ある意味で、モダニズムは柳の考えとは全く逆の⽅向へと向かってきたと⾔えるかもしれません。こういったモダニズムの末期とも⾔える今⽇において、柳の概念を⼿掛かりに⼯芸と社会との関係を考えることには⼀定の意味があるでしょう。
GO FOR KOGEI 2025では、作家や職⼈の⼯芸的態度を起点にして、制作された作品に留まらず、その過程で⽣まれる他者との関係性、作品を介して開かれるコミュニケーションや暮らしの場⾯といった社会的状況にも⽬を向けていきます。また、ある時には暮らしを下⽀えし、ある時には形作り、ある時には彩る、同じ素材が持つ多⾯的な展開も紹介します。こうした広がりの中に「⼯芸性」を想定することには、現在の、またこれからの⼯芸とアートの役割を⾒出す契機が潜んでいることでしょう。
*『工藝』第8号(1931年)所載
秋元雄史(アーティスティックディレクター)
開催概要
GO FOR KOGEI 2025
テーマ|工芸的なるもの
会期|2025 年9 月13 日(土)‒10 月19 日(日)[37 日間]
休場日|水曜
時間|10:00-16:30(最終入場16:00)
会場|富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア)
主催|認定NPO法人趣都金澤、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催|富山県、富山市、北日本新聞社
後援|石川県、金沢市、JR西日本、富山地方鉄道、北國新聞社、富山新聞社、MRO北陸放送、石川テレビ放送、HAB北陸朝日放送、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ
アーティスト
アリ・バユアジ、上出惠悟、桑⽥卓郎、コレクティブアクション、サエボーグ、坂本森海、相良育弥、
清⽔千秋、清⽔徳⼦+清⽔美帆+オィヴン・レンバーグ、髙 知⼦、舘⿐則孝、寺澤季恵、中川周⼠、
葉⼭有樹、松本勇⾺、三浦史朗+宴 KAI プロジェクト、やまなみ⼯房、吉積彩乃(五十音順)
チーム
プロデューサー|浦 淳(認定NPO法人 趣都金澤 理事長)
アーティスティックディレクター|秋元雄史(東京藝術大学 名誉教授)
エグゼクティブディレクター|薄井 寛(株式会社 ノエチカ)
コ・キュレーター|高山健太郎(株式会社artness)、髙井康充(株式会社 ノエチカ)
会場設計|周防貴之(株式会社 SUO一級建築士事務所)
アートコーディネーター|金谷亜祐美(認定NPO法人 金沢アートグミ)
制作|髙井康充、出坂温子、水脇梨菜(株式会社 ノエチカ)
編集|坂本 綾、永野 香(有限会社 アリカ)
翻訳|株式会社フレーズクレーズ
デザイン|中村遼一(カルチュア・コンビニエンス・クラブ 株式会社)
ウェブサイト|佐藤江美(株式会社 ニコットラボ)
広報|星野優花(株式会社 ノエチカ)、那波佳子、西谷枝里子(リレーリレー LLP)、柳田和佳奈
SNS|柳田和佳奈
写真|寺田征弘(株式会社 MARC AND PORTER)、池田紀幸(オハコスタジオ)
動画|大谷内真郷
企画運営|株式会社 ノエチカ
Photo: Noriyuki Ikeda
















